神戸の旅も2日目の朝になり(No.107からの続き)、まず泊ホテルのお隣り生田神社にて朝のお勤めをする。これぞ人(日本人)なるものの基本系のようで、理屈ぬきで<氣>が引き締まる。天候は昨日よりは回復したが、あまり芳しくはない。このままもってくれることも祈る。お勤め後は、生物の基本系、お腹を満たすためにブレックファーストへ。本日の朝食の目的地は「にしむら珈琲店」のモーニングセット。ここは名だたる数ある(方香堂<創業180年>、タカハシ<創業1970年>、茜屋<創業1966年>、エビアン<創業1952年>)神戸の珈琲店では一番有名な老舗(創業70年余り)珈琲店ではないかと思う。そして、ここのモーニングセットも神戸では知らない人はいないのほど知れ渡っているのである。それでは訪れなければと向かったのであるが、幸いなことに中山手本店も三宮店もホテルから数分の場所。それならば本店へゆくのが礼儀だと山手方面へ上がる。山手幹線という大きな通りに出ると、すぐに目の前に「にしむら珈琲店」が入っているレトロな欧風建築のビルが現れる。このビルは、にしむらさんの自社ビルかと、オジサンはいつも要らぬことを考えてしまうのだが、当然やはり自社ビルでした(というか全てのフロアーがにしむら珈琲店で、今時、こんなデカイ珈琲店初めてである)。




さて、珈琲店の前で、しばし観察。店は懐かしい昭和の純喫茶の風情、モーニングのサンプルも飾られているが、朝から贅沢だなと連れと店内へ。店内は店外と違いオシャレで木目を基調としたヨーロピアン風の重厚感のある佇まい。さすが神戸である。今や東京でこのような雰囲気の珈琲店を探すのは至難の業になってきた(どれも簡易なチェーン珈琲店になり東京の喫茶店文化はすでに絶滅の危機に瀕している)。さすがに本店は人通りが少ないため人気店ながらも客は疎らであるが、高級ホテルの朝のラウンジにいるようで返ってこれが静かで落ち着く。奥の壁に世界地図(時計)が飾られている前のテーブルに通される。駅に近い三宮店では、こうはいかないのだろうなと選択に間違いなかったと、本日の良いスタートがきれたと生田神社の神に感謝したのであった。ウエイトレスさんが水を運んでくれて、当然のことながら連れと二人で別のモーニングを注文(フルーツセットとサラダセット)。コーヒーはオジサンがホットで、連れがアイスに。



しばし、本日の予定を確認。本日は(表)神戸を念入りに歩こうと思っているのだが、肝心のランチとディナーを決めておらず、いくつか案は出ているのだが紛糾して決まらずのまま。お互い好き勝手に言い合っていると、ゼットが到着。サンプルと同様モノホンもスバラシイ出来栄え。フルーツセットはいちご、キューイ、パイナップル、バナナ、グレープフルーツと盛りだくさんの果物、それにアスパラとトマトが乗ったバケットとベーコンが乗ったバケット。サラダセットのほうはレタス、赤大根、キュウリのサラダとスクランブルエッグが乗ったバケッドとハムが乗ったバケッド。これはペアできてシェアーするのが良いかもしれない。本来は両バケットをサンドイッチのように重ねて食べるらしい(しかし、これはなかなか困難である)。これにコーヒーがついて900円とはお得である(値段・取材時のもの現在は1,100円)。どれも味は申し分なく活き活きしていて、さすがの老舗人気店、何もスキはございませんでした。肝心のコーヒーですが苦味酸味はあまりないが大変濃く、オジサン好みであったことを申しあげておこう。来神戸の際は是非とも寄ってみるべき場所であること請け合い。ゆっくりとスローな時間を楽しみながら、さてお次はシックでお洒落なオジサンには似合わない(表)神戸をブラブラと探索しようと意気込んで店を出たのであった。何があることやら…。(続く)



神戸にしむら珈琲店 中山手本店(コウベニシムラコーヒーテン)
ジャンル 喫茶店、ケーキ
お問い合わせ 078-221-1872
予約不可
住所
兵庫県神戸市中央区中山手通1-26-3
交通手段
JR神戸線 三ノ宮駅・阪急神戸本線 三ノ宮駅より徒歩約10分
三宮駅(神戸市営)から323m
営業時間 08:30 – 23:00
定休日 毎月最終の月曜日
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
支払い方法
カード可(VISA、JCB) 電子マネー可 QRコード決済可
席・設備 席数164席 個室無 貸切可
全席禁煙 駐車場 無し