No.107 兵庫県神戸市中央区東川崎の「ぎょうざの一休」モザイク店で神戸発祥の味噌だれぎょうざで一杯やり、二日目の神戸の〆といたしました。(神戸はいつも雨だった編④)

 K氏の車で淡路島を十分堪能した後(No.105)、夜の宴はどうするかということになり、淡路島の新鮮な魚介でという手もあったが、ここは神戸に戻って落ち着いて食事をということになった。そう言えば、(旧)神戸ばかりふらつき(No.98No.99)、まだ、(新)神戸でじっくりがないので三宮へ戻ることにした。K氏が、オジサンに似合わないTHE神戸という場所に連れてゆくというので、それに従い、夜の煌びやかな港町の景色を眺めながら車は日本一混むと言われるフリーウエイを走るのだった。

 到着した場所は、元町ハーバーロード沿いにある神戸ハーバーランドumieモザイクショッピングモール。確かにオジサンには不似合いなところだが、せっかく神戸にきたのだから、まさに神戸らしいお洒落な場所で一度は食事をするのもアリかなと、モール周辺をまずはぶらついたのだった。ポートタワーは赤い光が輝き、横には大観覧車が極彩色の光を海に放ち、後ろ振り向けば六甲の山並み、またメリケンパークにあるホテル(オークラ、オリエンタル)の佇まいが、華やか気分をなお一層倍増させる。ここは、やはり神戸の港の景色を眺めながら高級な洋食や割烹でジックリといきたいところだが、モールを巡りながらチョイスしたのが、アレレ餃子屋さん。まあ昨日は、老舗酒蔵の経営する高級割烹で奢ってもらったので、本日は私が奢るということで、高級は分不相応なので餃子屋と相成った次第である(何だか変だが…)。

 また何故どこでも食べられる餃子を選択したのか。実はこの神戸、宇都宮や浜松には劣るが、餃子の街ということ。そして、味噌だれに付けて食べるというのが特徴だという。味噌だれは、今やそれほど珍しいものではないが(大阪王将を筆頭に東京でも味噌だれを出す店は少なからずある)、この味噌だれで食べるは神戸が発祥なのだそうだ。それならば神戸の味噌だれぎょうざはどんな塩梅なのか、試さなければローカルフード研究家としては沽券にかかわると…?。これがあえて高級店は止めて餃子屋さんにした理由のひとつなのである(ホントか)。そして、清潔な白い大きな暖簾に朱色で一休の文字、全面ガラスばりで、ちょっと気になるが、元気でよろしいと偉そうな態度で入店したのであった。雨なので使用してないが外にはテラス席もある。店内は広々とした打ちっ放しの空間に4人掛けの卓子が7、8卓ほど並ぶ。他の客と丁度良い隙間が、余裕と落ち着きを与え贅沢感さえ醸し出している(親指上げ)。まだ開店(17時開店)早々なので、先客は2組5人ほど、端の卓子に通される。まずはザーッと菜譜(メニュー)を眺める。餃子はこだわり餃子、にんにく餃子、しそ餃子、水餃子。その他シューマイ、四川麻婆豆腐、若鶏の唐揚げ、蒸し鶏などの一品料理が並ぶ。ご飯とのセット料理も充実しており、もちろんラーメン(ねぎ汁そば)もある。卓上調味料を眺めると、ありました味噌ダレが入った容器が。

 まずは生ビールを、K氏は飲めないのでウーロン茶を注文。ここで言っておきたいのだが、K氏は運転をしているから飲まないのではなく、今はお酒を止め飲まなくなった人なのである。彼が酒好きなら、申し訳なく私も控えるのだが、ここは逆に彼に気を遣い過ぎであると怒られるので遠慮なく飲ませていただいたのである。

 そして、こだわり、にんにく、しそのオリジナル餃子を1人前ずつ注文。K氏はここの一番人気の定食、点心爛漫セット(餃子、点心3品<海老蒸し餃子、貝柱焼売、かに小籠包>。春巻、唐揚げ、サラダ、みそ汁、ご飯)をチョイスし、しばし談笑して品を待つ。

 焼き餃子は、寿司、ラーメン、カレーライスと並んで、四大日本人ソウルフードと呼んでも誰も反論しないのではと思うほど日本人に馴染んでしまったフードである。しかし、この四つの中で、焼き餃子だけ特徴的な違いがある。それはプロが作るよりも、自分の家庭で作るのが一番なのではないかと思わせるフードだと言えるところ。このことを中国人に言うと、大変賛同してくれたことを覚えている(中国は水餃子だが)。しかし、最近は家で餃子を作ることは滅多になくなったのではないか(昔の母は偉かった)。何とも悲しいことだが、これも時代の変化、致し方ないのであろう。こんなことをK氏と話していると、餃子がテーブルに運ばれてきた。焼け具合、色艶は完璧である。薄皮でサイズ感もオジサン好み。小皿に味噌だれと定番の酢醤油、ラー油、それに和がらしのたれを用意して、まず一口目はそのまま何もつけずに口に入れる。少し甘めの餡、野菜は少なめだが肉が立っているという感じではない。そんなにインパクトはないが、こんなもので餃子などはよかろうと、今度は味噌だれを付けて食す。味噌だれは大阪王将のたれと代わり映えはない。最後は醤油だれに味噌を混ぜてビールで流す。K氏は豪華ランチに喰らいつく。 オジサンは追加で酎ハイと四川麻婆と蒸し牡蠣を注文。K氏の豪華ランチのセイロの蒸し餃子をお裾分けしていただきながら、震災から30年、神戸はやっと復興から開発の時に入っているなど、神戸の現況を聞きながら食事を楽しむのだった。次に運ばれた麻婆豆腐と蒸し牡蠣もそれなりのお味で結構だった。オジサンにとっては星2つというとこか。この店、元町に本店を持ち、神戸では知らない人はいないと言われる有名店らしいが、まあ、このレベルなら東京でもと思わせる店。しかし、餃子などは、そんなびっくりするほど旨い店(あったら教えて下さいーいやあったな東京三ノ輪のさかえ食品の餃子<好楽師匠の最後の晩餐料理>)はない(これがソウルフードになる所以でもある)と思うので問題ないような気もするのである(びっくりするほど旨いものが作れないから家庭の餃子でよいのである)。そんなかんやで、雨の神戸の2日目は過ぎていったのであった。THE(新)神戸をオシャレ感を味わいたいならここハーバーランドをふらつくのもいいかもしれません。因みに三宮に「赤萬」というみそだれ餃子の超有名店があるらしいので、オジサン機会があったら顔を出そうと思っている。しかし、味噌だれなんかそんなに違いがあるのだろうか、などと考えながら、また雨の神戸ハーバーランドを歩いたのであった(似合わないな―)。

ぎょうざの一休 神戸モザイク店
ジャンル 餃子

予約・お問い合わせ          
078-977-9009     
予約可

住所      
兵庫県神戸市中央区東川崎町1-6-1 umie MOSAIC 1F
交通手段             
JR神戸駅、神戸市営地下鉄ハーバーランド駅より徒歩5分
神戸高速鉄道高速神戸駅より徒歩10分
ハーバーランド駅から493m

営業時間             
月・火・水・木・金
11:00 – 15:00
17:00 – 22:00
土・日
11:00 – 22:00
その他、日程により表記の営業時間とは異なる場合がございますので、お気軽にお問い合わせください。

不定休

ぎょうざ専門店 赤萬 三宮店
ジャンル    餃子

お問い合わせ      
078-331-0831
予約不可

住所      
兵庫県神戸市中央区北長狭通2-2-1
交通手段          
・JR東海道本線「三ノ宮」駅より、徒歩4分
・阪急神戸本線「神戸三宮」駅より、徒歩3分
・阪神本線「神戸三宮」駅より、徒歩6分
神戸三宮駅(阪急)から215m

営業時間          
月・火・木・金
14:00 – 20:00
L.O. 19:30
土・日
12:30 – 20:00
L.O. 19:30

水曜定休

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