No.127 新潟県新潟市中央区「須坂屋」新潟駅前店は最初腰が引けたが、やはり間違いないお蕎麦屋さんの名店だった。(ガタガタ言わせてもらうぜ新潟旅編④)

 弥彦(No.114)から新潟市内に戻り、まずは、今や新潟では一番有名な場所といっても過言ではない「ぽんしゅ館」に向かう。言うまでもないが、ここは、500円を払いお猪口をもらい新潟の銘酒を利き酒できる日本酒好きには堪らない場所。最近では各地で、こういった利き酒のショップが増えているが、初発はここなのではないかと思う。それよりも日本一の酒どころ(当然蔵元の数も日本一77蔵元、2位長野67、3位兵庫56)、各地でこういう店を作っても、この店の厚みとバラエティーさには適わないだろう。ほんとうの酒好きは、新潟の癖のないソフィストケートされた酒を嫌うらしいが、私は水のような酒が好きなので新潟の酒を飲む機会が多い(最近は糖尿なので控えているが)。まずは、全体を眺め、どんな酒があるのか値踏み、品定めをするが、吉乃川、菊水、八海山、〆張鶴、久保田などは、東京の居酒屋や酒店でも拝見する銘柄だが、その他は当然だがチンプンカンプンで選択しようがない、まあ、お勧めといわれている鶴齢、北雪を舐めて、落としどころとする。それよりも、さきほど飲んだ弥彦の極みが超人気銘柄として堂々1位に入っているではないか、何だが自分のことのように嬉しくなり店を出たのであった。

 さて、一端、風呂にでも入って、夕食に備えるために宿に帰る。ただ本日の夕食の場所が決まってないため、あれこれとネットで探し、入れないのも嫌なので、箱が大きい、新鮮な魚介類が食べられる店をチョイス。頃合いのよい時間に宿を出る。  駅前の繁華街のビル1F、確かに巨大なビルだけに大箱の居酒屋。客はそこそこの入り、さて、どんなものを食べさてくれるのかと期待を込めて入店するが、何だかおかしな予感がする。活魚の売りの店なのだが、魚はいざ知らず、店の空気が淀んでいるのである。長年、主に東京だが様々な店に顔出していると、入店した瞬間に分かってしまうのである、この店のレベルが…。まず、掃除が行き届いておらず、店員に緊張感がない(特に中国資本系に多いー在日中国人系は少ない)。少々がっかりしながら、裏切られることを期待して席に着き、まずはビールを注文(風味爽快―サッポロビールの新潟限定ビールなのはよし)。そして突き出し(お通し)が出るがヤレヤレまるでダメオである。干からびたマカロニサラダが堂々登場したのである(まさにお通しに干からびたマカロニサラダを出す店は、何か一品だけ注文して退散したほうがよい。これは法則なのである)。一応刺し盛りを一人前注文して、それによって、早々と河岸を変えようと刺し盛りを待つ。刺し盛り登場、可もなく不可もなし。しかし、新潟まできて東京の安酒場レベルの刺身を食べなければならなのだと、何だか不愉快になりながら店を出たのは言うまでもない。これが東京ならば何の問題(そもそも期待をしてないのだから)もないのだが、地方都市で、このような店があるのだと、少し認識を新たにして街をさ迷ったのであった。しかし、この新潟のネオン街は、さすが中部、北陸地区でも指折りと言われるのが分かるほど活況を呈している。まあ、さきほどの店があっても不思議ではないのかなどと気持ちを抑えながらブラブラと歩くと、目の前に「須坂屋」の看板が現れる。

「須坂屋」といえばへぎそば、へぎそばといえば須坂屋、新潟といえばへぎそば、と、これは、食べておこうかと思うのだが、結構東京でも現在、へぎそばの店は増えてきているし、この「須坂屋」は東京に支店(日本橋、三軒茶屋)も構えているので、少し躊躇ったのだが、そば前は間違いなさそうだし、最後にへぎそばで〆るのもオツだなと思い、引けた腰を前に突き出すように階段を上り入店する。さすが「須坂屋」さん、2F、3Fもあり、相当な数の客が入る大箱店(100人)。私は1階の右側の半円系のカウンターに座る。厚い冊子のメニューを拝見。ドリンクは、さすが新潟、日本酒は半端ない数である。

まずは生ビールを注文。初めて風味爽快の生ビールを飲む(イイネである)。ツマミのメニューも吞兵衛の心を擽るようなものが多く並ぶ。そこから枝豆と水ナスと、そして、のっぺい汁(新潟のソウルフードと言われ里芋の入ったけんちんのような汁)、天ぷらの盛り合わせ(小)を注文。生ビールとお通しがテーブルに。あれま、お通しは、何とマカロニサラダ(笑)。だが、ツマミはどれも満足のゆくもので、お酒はそば湯割の焼酎で抑えたが(明日は佐渡旅行のため)、最後へぎそば2人前をお願いする。へぎそばとは、もう相当メージャーになっているので、いまさら私が説明するまでもないが、主に新潟の十日町や小千谷市を中心に食べられているそばで、そばのツナギに小麦粉ではなく布海苔(ふのり)を使用しているのが特徴。強いコシと表面が喉こしがよいと言われる。これは好みの問題だが、表面が水ぽいので、それが好きではないという人もいる。

へぎ板に、一口サイズ(大きいが)に並べられたそばが18、一人前では少ないと思い二人前を頼んだが間違えであった。東京の老舗高級そば屋の量とは違うのである。しかし、頑張って啜る。汁はサラッとしている。メチャメチャキリっと締まった濃い汁が好きな東京人の私には少しものたりないが、このそばは、それでは啜れないと思うので、これでよいのだろう。まあ、田舎そば系は、やはり東京の濃い汁と合わないだろう思う。お腹一杯になり、そば湯を呑んで店を出る。やはり名店である。これだけのそば前を出し良い酒が置いてある店は東京でも少ないのではないか。あるにはあるが、よく山の手あたりの、どうも気取った(特に店主が)創作料理を出す何だかな―の自己満足そば屋店とは違い、ここは普通のそば屋をやってます感があってイイのである。そしてまず東京では、そば屋の店じまいが早く、こんな長く営業しているそば屋はありがたい。最初からこちらで飲めばと反省しきりなのだが、突き出し(お通し)マカロニサラダだったな、どういうことよ。「法則とは、破綻するためにあるのである」(十郎)。いや干乾びてなかった。まあーいいや、明日は佐渡ヶ島だ、ゆっくり休んでおこう、と店を出たのであった。(値段は取材時)

店名       唎酒番所 ぽんしゅ館 新潟驛店
ジャンル 日本酒バー

お問い合わせ      
025-240-7090
予約不可

住所      
新潟県新潟市中央区花園1-96-47 CoCoLoメッツ館 3F

交通手段             
JR各線【新潟駅』西口より徒歩1分
CoCoLo新潟 メッツ館3F
新潟駅から129m

営業時間             
月・火・水・木・金・土・日・祝日
09:00 – 20:30
L.O. 20:15
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

支払い方法          
カード不可
電子マネー可
QRコード決済可

席・設備
席数      (立ち飲みスタイル
個室      無
貸切      不可
全席禁煙
駐車場   有
施設内利用金額に応じた割引有り

店名 須坂屋そば 新潟駅前店(すざかやそば)
ジャンル そば、天ぷら、郷土料理

予約・お問い合わせ      
025-241-7705     
予約可

住所      
新潟県新潟市中央区弁天1-4-29 IMAビル 1F~3F

交通手段             
JR新潟駅.北口(万代口)より徒歩5分。
新潟駅から288m

営業時間             
月・火・水・木・金・土
11:00 – 01:00
日・祝日
11:00 – 00:00

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

支払い方法          

カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)
電子マネー可
QRコード決済可(PayPay、d払い、楽天ペイ)

席・設備
席数      100席
(カウンター席/テーブル席/小上り席/座敷部屋あり)
個室      有(30人以上可)
全席禁煙
駐車場   無 近隣にコインパーキングあり