No.62 静岡県沼津市の「のっぽパン」は思わず手に取りたくなる長ーいコッペパン

 ついにだが、オジサンもコロナに感染してしもーた、3回ワクチン打っているのにである。しかし、1日だけの高熱(39.8度)と三日間咳が出ただけの軽症で済み、後6日で晴れて軟禁生活から解放される。この人間関係の希薄なオジサンさへ罹るのだから、相当菌が蔓延しているのだろうことは確かである(2022年7月末)。皆さんも感染対策の徹底と、菌を自分の体に近寄らせない工夫をしてください。
 本日は、この軟禁生活中に食べた面白いソウルフードをご紹介したい。54(1978年)年前から沼津市で製造され市民に愛され続けているその名も「のっぽ」という細長いコッペパンである。またパッケージに可愛いキリンのキャラクターが描かれて、お店に置いてあるのを目にすれば、よほど鈍感な人間ではない限り、手に取って眺めたくなる代物だと思う。そういうオジサンも秋葉原の「ちゃばら(日本百貨店)」でこれを発見し、何だかじっと眺めてしまい、とうとう買ってしまった口である。 
 「のっぽ」という正式名称だが、通称「のっぽパン」と言われ周辺静岡市民にも親しまれ、全長34センチとほどよい長さのコッペパンである(これ以上長いと持ち運びに支障をきたすような、微妙に計算された長さのような…)。パッケージのキリンは、三島市楽寿園のキリンが子供に人気だったので採用されたという。このイラスト、売り上げにはかなり貢献しているのではないかと思われる。このパンあってのこのイラスト、このイラストあってのこのパンと、この融合感は半端でないような気がするのである。
 早速コッペパンを試食。今回の中身は定番のチョコと丹那牛乳を所望(クリーム、ピーナッツ、塩バニラ等220種類)。パンは柔らかく、味は優しく、我が東京下町で食べるコッペパンよりも癖がなく上品である。これはいつ食べても飽きがこない普遍的に愛される自己主張のない味だが、これが飽きられずに市民に愛され続ける理由なのかもしれない。製造販売元の㈱バンデロールは2007年前会社エヌビーエスがパンの小売業撤退とともに「のっぽ」の製造販売を引き継ぎ、それ以降「のっぽ」の販売シェアーを拡大し、今に至っている。ご近所にこの商品があれば、小腹の空いた時のオヤツには最適で、気がつけば買ってしまいそうな…。しかし、静岡県周辺にしかないのが、このソウルフードのオツなところ。オジサン食べたくなったら、あるかどうか分からないが、また秋葉原まで足を運ぼうかな。ところが、それほどのモノでもないんだな、これが。そこがまた良いのであるが。矛盾しているようですが、わかる人にはわかってもらえると思うのである。

株式会社バンデロール
所在:静岡県沼津市西島町20-2
設立:1972年8月
営業時間
月曜日~日曜日:9時~18時
公式Web:https://www.banderole.co.jp/